This is Cover!
This is Cover!
曲順 曲名 アーティスト名
1 コーヒー・ルンバ 井上陽水
2 キューティーハニー GO!GO!7188
3 上を向いて歩こう 長渕剛
4 甘く危険な香り Neo
5 さらば恋人 SKA☆ROCKETS
6 静かなまぼろし m-flo
7 心の旅 DEE CHIKA
8 夢みるシャンソン人形 dolls
9 夢で逢えたら DEEN & 原田知世
10 ノー・ノー・ボーイ ムッシュかまやつ
高橋幸宏
鈴木慶一
サエキけんぞう
11 少年時代 沢田知可子
12 夜霧よ今夜もありがとう 吉田拓郎

最近のJ-POPシーンにおいて、カヴァー・ソング及びカヴァー・アルバム、トリビュート・アルバムのブームは、相当なものになっています。特に、これまでのような、曲をスタッフが用意してきた感の強い安易な洋楽のカヴァーではなく、表現者自らの過去の音楽経験から来る邦楽カヴァーが多い点が、以前のカヴァー作品との大きな違いではないでしょうか。その事と、音楽に飽きた、もしくは自己能動的に音楽を聞く、という行動に入る余裕のない世代、30代以降の人達の「このカヴァーされている曲、いい曲だし、このアーティストも嫌いじゃないから買ってみよう」といったデジャヴ感から来る購買意欲から来るものが大きいのではないかと思われます。
個人的な話になってしまうのですが、僕らがやっている和物ALL MIX DJイベント「道弦坂ナイト」(毎月第三金曜@渋谷 Bar Fellow)においての自分のDJとしての選曲の中でもやはりカヴァーは重要なポイントになったりします。DJ替わりの時の頭一発目としてのインパクト勝負、流れを変える時、ここ一発盛り上げたい時、等々。数々のカヴァーソングが僕を助けてくれます。例えば、このコンピの中の曲でいうと、SKA ROCKETSの「さらば恋人」は、盛り上がり始めたころのフロアのヒートアップに、いつも活用しています。以前は邦楽カヴァーというと割とマニアックなアルバムの何曲目といったイメージがありましたが、最近は昔のヒットシングルのカヴァーといった直球勝負も増えており、ますますDJプレイの際も活用しやすくなっています。
たぶん、これからもカヴァー・ソング、カヴァー・アルバムは増え続けると思います。純粋に曲の良さ、曲の知名度、単純に表現者及び周辺の音楽的趣味、もしくは過去の再確認…etc。
世間に出る曲が100%過去のカヴァーソングというのはあり得ないとしても、決してカヴァーソングが激減することはないでしょう。

道弦坂ナイト一同《アーティスト & 曲紹介》


井上陽水:コーヒー・ルンバ
原曲はJOSEMANZO PERRONI。原題は「MOLIENDO CAFE」。日本語訳詞では「コーヒールンバ」として1961年に西田佐和子、ザ・ピーナッツの競作でリリース。今作は井上陽水の「UNITED COVER」に収録。カバーブームの火付け役とも言える。

GO!GO!7188:キューティーハニー
2000年6月デビューの3人組。LIVEも強力!! 2002年7月、初のカバーアルバム「虎の穴」に収録されているこの曲は、1973年TVアニメのオープニングテーマとしてヒット。オリジネーターは前川陽子。原曲、カバー共にキュートな曲だが、ハデさはカバーが上!?

長渕剛:上を向いて歩こう
1997年アルバム「ふざけんじゃねぇ」に収録。原曲は坂本九のあまりにも有名な曲。「スキヤキ」として海を渡り、ビルボードNo.1を飾る。数あるカバーの中で、長渕剛のバージョンは一番心にしみるのはなぜだろうか。

Neo:甘く危険な香り
実力派R&Bシンガー。KREVA(from KICK THE CAN CREW)とのコラボレーションは記憶に新しい。今回収録のヴァージョンはシングル「Red Incognito」のカップリング曲。原曲は1982年の山下達郎のシングル。当時TVの主題歌にもなった。

SKA ROCKETS:さらば恋人
90年代後半のスカコア・ブームの中、オーセンティック・スカバンドとして人気を得る。今回収録の「さらば恋人」はスローな原曲からガラリと雰囲気を変えたスカチューンに。原曲は堺正章(元スパイダース)の大ヒット曲。

m-flo:静かなまぼろし
原曲は1978年の松任谷由実アルバム「流線形'80」。原曲のイメージを大事にしつつ、m-floのオリジナルに近いアプローチはさすが。m-floらしさが出た名曲カバー。m-flo turns it out!「ソトシゴト」に収録。

DEE CHIKA:心の旅
2001年、シングル「JUST WANNA HAVE」でデビュー。2枚のシングルと1枚のアルバムを発表。新人離れした歌唱力とハスキーな声が聞くものの耳と心をつかんで離さない。原曲は1973年発表のチューリップの代表曲の1つ。他にも古くは有頂天、最近ではGO!GO!7188などもカヴァーしているが、他のヴァージョンとは違い、よりスローに、よ りディープに表現されている。

dolls:夢見るシャンソン人形
博多出身の2人組。2001年9月19日デビュー(カバーシングル)。原曲は1965年、フランス・ギャルの大ヒット曲。永遠のロリータソング。カバーをどんどんやって欲しい2人組だ。

DEEN & 原田知世:夢で逢えたら
収録曲は1976年の吉田美奈子のアルバム「フラッパー」の曲。大滝詠一作曲の永遠の名曲。他にもシリアポールのヴァージョンも割と有名。他にもカヴァーヴァージョン(RATS & STAR等)が数作あるはずで、その辺が名曲といえるゆえんである。このバージョンが一番リラックスできるのは、DEENと原田知世の相性がいいからだろう。

高橋幸宏、鈴木慶一、サエキけんぞう、ムッシュかまやつ:ノー・ノー・ボーイ
サディスティック・ミカ・バンドのドラマーとしてデビュー以後、サディスティックス、皆さんご存じのYMO、そしてソロと、長い経歴を誇る。ドラマーとしての顔の他、ヴォーカリストとしての顔を持つ。今回収録のヴァージョンは「スパイダース・カヴァー」に収録分。ほんのちょっとだけ、ムッシュ、鈴木慶一、サエキけんぞうも参加。原曲は1966年にもちろんザ・スパイダースの「アルバムNo1」に収録。

沢田知可子:少年時代
ご存じ井上陽水の名曲。原曲は1990年東宝映画「少年時代」の主題歌としてリリース。プレイステーション2「ぼくのなつやすみ2・海の冒険編」〜テーマ曲でもおなじみ。やさしい声が魅力的。

吉田拓郎:夜霧よ今夜もありがとう
1946年鹿児島生まれ。1970年デビュー。「結婚しようよ」「旅の宿」等次々と大ヒットを生み、フォークソング全盛期にカリスマ的存在となる。この「夜霧よ今夜もありがとう」は1977年に発表した「ぷらいべいと」に収録。原曲は1967年、石原裕次郎の代表曲。

(T.K)


[M-2]...Licensed by TOSHIBA-EMI LTD. [M-4]...Licensed by PONY CANYON INC.
[M-5]...Licensed by HIGH LINE RECORDS [M-6]...Licensed by AVEX INC.
[M-9]...Licensed by BMG FUNHOUSE,INC. [M-11]...Licensed by OMAGATOKI CO.LTD

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