Club Classics


<LOVE Ballads〜endless summer〜>
2003.7.23 Release FLCF-3969 \2,548(Tax Incl.)
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 音楽が生まれた太古の時代から、今も、そして未来にさえも次々と誕生してゆく、"Love Song"という「愛し、愛される」ための身近なテキスト作の数々。これだけ世の中へ数多くのLove Song が溢れているのに、それでも人は次々と愛の歌を求めてしまうのはそれぞれの作品が描き出した物語へ、みずからの重なり合う姿を見い出し、挫けそうな自分の心と寄り添いあう(時には喜びを分かち合うための)、最高のパートナーシップを求めてしまうからに他ならない。しかも、揺れ動く心の波動と一番心地よく重なりあえるスタイルが"Ballad Song" だからこそ。このアルバムへ収録された作品たちのように、人の心を潤し輝き続ける数多くの歌たちが、こうやって時代を越え支持され続けてゆくのだろう。まして、人の心を一番開放的に導く夏の季節ともなれば、感情を解き放ち裸の心になった男と女が、「愛し、愛される」ドラマを演じてゆく比重が高くなるぶん、リアルな夏のラブバラードを身近に求めてしまうのも、なおさら当然のこと。いや,もっと究極な言葉を述べるなら、恋とはズッと覚めぬ"真夏の夢"のようなもの。そんな、けっして終わることなき"夏の恋の物語"を15ペ?ジに渡り綴れ織ったのが、この『LOVE Ballads〜endless summer〜』と言うわけだ。
 恋愛小説のような恋の風景をフリーソウルな歌へと乗せロマンチックに綴ってゆく南佳孝の『日付変更線』。稲垣潤一の唄う『夏のクラクション』やサーカスの『Mr. サマ?タイム』は、この季節になると街角から流れてくる定番ソング。ゴスペル・スタイルのコーラスが火照った肌を癒してゆく、中谷美紀の唄う『水族館の夜』や、 trfの『JOY』。北欧の香りを届けてくれる原田知世の歌う『LOVE*TEARS』もまた、癒し的な香りを感じさせる楽曲だ。一人の女の子と2人の男の子の、プチ・ゲイ的な関係をも含む恋の関係を描いた坂本龍一のナンバー『君と僕と彼女のこと』では、ヴォーカリトとして高野寛が参加。もちろん彼の唄うサマーバラードも、ここには収録してある。他にも、切ない気持ちへ浸りたいときに聞きたくなる杏里の『砂浜』や、伊勢正三の唄う『ほんの短い夏』。そして、去り行く夏を慈しむ歌として欠かせない、井上陽水が安全地帯を迎え歌い上げた名バラードソング『夏の終りのハーモニー』。槇原敬之が美しい声を響かせる、オフコースの名曲のカヴァー『秋の気配』などなど。沢山のLove Balladsが、このアルバムの中で夏のドラマを謳歌している。
 しかし何故、夏を舞台にしたバラードソングには切ない歌が多いのだろう。それはきっと一つの答えにたどり着くまでの過程へ、色鮮やかなドラマを覚えてしまうからに違いない。そう夏は、男と女を物語のヒーロー/ヒロインへと変えてゆく恋の季節。そんな2人の恋路を彩るうえで、ぜひこのアルバムを15通りの場面へ似合う恋の BGMに活用して戴けたら幸いだ。ただし、幾つかの歌のような切ない結末を迎えてしまっては、あまりにも悲しすぎるが・・・まぁそれも、ドラマチックに夏を彩る心の風景の1ページということで、それぞれ永遠に胸の内へと閉まったアルバムの中で輝かせ続けていて欲しい。そう、この作品と一緒に。

2003年6月20日・・・夏を前にして  長澤"Blreach!"智典

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