ギターが弾けて、歌がうたえて、なをかつその曲がオリジナル。ハーモニカ・ホルダーを首から下げて、ディランのようにインテリで時にはワイルド。アンチ歌謡曲、アンチ体制。「オレは結局、きままな風さ」そんなセリフを残して、旅から旅のホーボー生活。「でも君が欲しいんだ 今すぐに」

こりゃモテると思ったねボクは。だから将来フォーク・シンガーに成ろうと決意したわけさベイブ。

高校の学園祭、まだ手も握ったことのない彼女の前でボクは「帰れ!」コールを浴び、初ステージを降りた。でも気にしない。ディランやたくろうや数々のフォーク・シンガーが一度は浴びた伝説への一歩とボクは思い込んでいたからだ。きっといつかはボクの歌を分かってくれる日が来るさ。そう、時代は変わるんだ。間違いでも、思いこみの自信を与えてくれたあの頃のフォーク・シンガーに今でもボクは感謝してるんだ。

みうらじゅん

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